アジア株は下落、金融緩和も焼け石に水 欧州で感染拡大続く 豪州株は9%超安
アジア株は下落、金融緩和も焼け石に水 欧州で感染拡大続く 豪州株は9%超安
東京時間14:11現在
香港ハンセン指数 23447.94(-584.97 -2.43%)
中国上海総合指数 2871.49(-15.93 -0.55%)
台湾加権指数 9779.53(-349.34 -3.45%)
韓国総合株価指数 1749.55(-21.89 -1.24%)
豪ASX200指数 5002.00(-537.30 -9.70%)
NZSX浮動株50トータルリターン 9476.94(-349.92 -3.56%)
インドSENSEX30種 32574.85(-1528.63 -4.48%)
アジア株は総じて下落。FRBが緊急利下げを実施したものの、焼け石に水。新型コロナウイルスの感染は拡大し続けており悲観ムードは継続、世界経済はリセッション入りとの見方が強まっている。米株価指数先物は取引開始直後にサーキットブレーカーが発動し取引停止となっている。
欧州で感染が急増。16日時点で新型コロナウイルス感染者はイタリアで2万4000人を超え、スペインでは7844人、ドイツで5813人、フランスで5437人。スイスで2200人、ノルウェーで1256人、オランダで1136人。米国でも3689人となった。なお米国では検査拡大を受けて今後1週間に感染者が急増すると予想される。一方、韓国では新たな感染者は74人と、2日連続で100人を下回った。なお、新たな死者の報告はなし。
FRBは15日、政策金利を0.0-0.25%に引き下げと同時に量的緩和の再開を発表した。ただ、市場ではネガティブな見方が広がっている。新型コロナウイルスの影響が米経済にまだ表れていない段階で、ゼロ金利にしたことで、今後米経済に深刻な影響が出た場合、FRBの取れる金融政策の余地は限られてくるとの懸念が出ている。NZ中銀も16日、75bpの緊急利下げを発表した。豪中銀は19日に追加の政策対応を発表するとしている。金融緩和を受けてもオセアニア株は下げ止まらず。豪州株は引けにかけて一段安となり9.7%安で取引を終えた。NZ株は弱気相場入りした。

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。