序盤にドル安強まる 米CPIが予想以上のインフレ鈍化示す ドル円も一時161円台に下落=NY為替概況
序盤にドル安強まる 米CPIが予想以上のインフレ鈍化示す ドル円も一時161円台に下落=NY為替概況
きょうの為替市場、この日発表の6月の米消費者物価指数(CPI)が予想以上のインフレの鈍化傾向を示したことから、序盤は米国債利回りの急低下とともにドル安が強まった。ドル円も162円台から161.65円付近まで一時下落した。ただ、円キャリー取引への期待から、下値での押し目買い意欲も根強く、後半になると序盤の下げを戻す展開となった。
今回のCPIの発表を受けて短期金融市場では、FRBの早期利下げ期待が大きく後退し、一時50%程度の確率まで上昇していた7月の利上げ期待が15%程度まで急低下した。
本日はウォーシュ議長の下院金融サービス委員会での議会証言が行われ、議長は、高止まりするインフレを容認しない姿勢を示し、インフレ阻止に注力する姿勢を強調した。そのこと自体は想定範囲内でもあり、それ自体への反応は限定的に留まっていた。
ユーロドルは一時1.1460ドル付近まで上昇後、1.14ドル台前半の伸び悩む展開。一方、ユーロ円はユーロドルに沿う展開が続き、185円台半ばまで一時上昇。上値は重くなっているものの、21日線と100日線に支えられており、底堅い展開は継続している。
アナリストは、米国とユーロ圏の短期金利差が再び縮小したことでユーロは下支えされていると分析。原油価格の反発で、一時後退していたECB利上げ観測が復活しため、ユーロ圏の短期金利が持ち直しているという。ただし、エネルギー価格が上昇し続けるようなら、逆に景気への影響から、この支援効果は持続しない可能性が高いとも述べている。
市場が年内にECBの2回超の利上げを織り込むことは難しく、ユーロドルは1.10ドルまで下落するリスクがあると見ているという。
ポンドドルは米CPIの発表を受けて、一時1.3440ドル近辺まで上昇した後、1.33ドル台に再び伸び悩む展開。ポンド円はポンドドルの動きに追随しており、217.40円近辺に一旦上昇した後、216円台に伸び悩んだ。
今週は木曜日に月次GDPなど一連の英経済指標が発表になり注目される。エコノミストは、5月の月次GDPは前月比横ばいが見込まれているものの、基調は依然として底堅く、第2四半期の成長を支えると見ている。一方、熱波の影響で扇風機やエアコンの利用が増えたことから公共料金需要が高まり、鉱工業生産は増加した可能性があるという。また、製造業は供給不足に備え、前倒しで生産を続け、小売売上高は1.2%増加したと予想。
4月に研修医のストライキで落ち込んだ医療部門も回復する見通し。イラン紛争開始後は成長がやや鈍化したものの、英経済の勢いは依然として堅調で、第2四半期は0.2%成長、26年通年では約1.0%成長を予想している。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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