GPIFがらみの発言・報道で荒っぽい動き見せる=ロンドン為替概況
GPIFがらみの発言・報道で荒っぽい動き見せる=ロンドン為替概況
先週金曜日に片山財務相が「GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)などの国内投資を後押し」という発言を行い、円買いが広がったが、ロンドン朝の時間帯に、通信社ロイターが政府関係者筋の情報として「財務相発言はGPIFの構成比率の変更は想定していない、骨太ショックの鎮静化が主眼」と報じたことで、一転して円安となった。ドル円は162.36円まで上値を伸ばす展開が見られた。
その後、木原官房長官がGPIFのポートフォリオ(資産構成比率)の見直しについて「必要であれば行われる」と発言し、一転して円買いが優勢に。ドル円は161.85円前後まで急落した。もっとも、官房長官は「GPIFのポートフォリオはGPIFが適時適切に検証し、必要があれば修正が行われる」と述べるにとどまった。そのため市場は、政府としてGPIFの国内投資比率引き上げを促す意思はないと捉え、再び円安方向へ。162.20円台を付けるなど、GPIFを巡る思惑で荒っぽい値動きを見せた。その後は一時162円割れを付ける場面もあったが、すぐに買い戻されて162.10円台での推移となるなど、次第に動きが落ち着いた。
ユーロドルは、東京市場でのドル高局面でも1.1380/90ドル前後がしっかりしていたこともあり、その後はユーロ買いがやや優勢となった。1.1446ドルまで反発する動きも見られたが、金曜日の高値1.1461ドル前後には届かず、やや押し戻される展開となった。
ユーロ円は、ロンドン朝方の「構成比率変更は想定していない」との報道を受けた円売りで、184.80円前後から185.10円前後を付けた。その後、木原発言により184.68円まで下落したもののすぐに反発。対ドルでのユーロ買いが強まる中で、185.40円台まで上値を伸ばした。
ポンドドルは、ユーロドルの上昇につれ高となって1.34ドル台を回復し、1.3411ドルを付ける場面もあった。しかし、すぐさま1.3400ドルを割り込むなどポンド買いは続かず、対ユーロでのポンド売りなどが重石となった。
ポンド円は、217.00円を挟んで不安定な上下動となった。ロンドン朝方はユーロ円同様に「構成比率変更は想定していない」との報道による円売りで、216.70円台から217.30円前後まで上昇。その後216.60円台まで下げたあと、再び217.30円前後まで反発するなど荒っぽい値動きとなった。
MINKABUPRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。