米国債利回り、当面は大幅な低下は見込みにくい=NY為替
その後、ドル円は144.35円付近での推移となっている。本日の為替市場はドル安が優勢となる中、ドル円も143円台に一時下落した。本日の21日線は144.50円付近に来ているが、その水準を再び下回る動きが出ている。
中東情勢、貿易問題などへの警戒感が後退する中、市場は再び経済のファンダメンタルズに関心を移し始めている中、FRBの利下げ期待や米上院で審議中の大型減税・歳出法案に伴う米財政赤字への警戒感などが根強いドル安期待の材料となっている。
そのような中、アナリストからは、米国債利回りは当面大幅な低下は見込みにくいとの指摘が出ている。今週のパウエルFRB議長の議会証言を受けて、水曜日こそ米国債利回りは低下したが、大幅な低下は見込みにくいという。FRBは様子見の姿勢を示しており、米国債利回りのさらなる低下は見込めない。
パウエル議長はきのう、インフレが抑制され、雇用が弱ければ、早期利下げの可能性に言及していたが、同アナリストによると、底堅い米経済を考慮すると、FRBは利下げを急がないという。インフレに関しても6月分以降から高めの数字が出る可能性も考慮される。
USD/JPY 144.19 EUR/USD 1.1717 GBP/USD 1.3749
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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