ドル円、144円台半ばまで下げ幅を拡大=NY為替
その後、ドル円は軟調な値動きが続いており、144円台半ばまで下げ幅を拡大している。トランプ大統領の発言に反応し、ドル安が強まっていることもドル円の上値を重くしている。大統領は「イラン側が接触してきたことを明らかにし、ホワイトハウスへの訪問を提案してきた」と述べている。米軍が参戦するという最悪の状況が回避できるのではとの期待が市場には広がった模様。ただ、大統領はイランとの対話に消極的な姿勢も示していた。
市場はこの後のFOMCの結果を見極めようとしている。今回のFOMCでFRBは金利を据え置くと見られる一方、短期金融市場では、パウエル議長の任期が来年5月に満了した直後に、FRBは積極的な利下げ方針に転じるとの見方に基づき、過去最大規模のドルショートが積み上がっている状態。
ストラテジストは「市場は本日のFOMCまではドル買いに慎重だろう。FRBが予想通りに金利据え置きを決定すれば、トランプ大統領が戦争の太鼓を鳴らしながら、パウエル議長に利下げを要求する可能性がある」と述べていた。
実際、大統領は本日、FRBに2.50%ポイントの利下げを要求した上で、パウエル議長の任期更新はないことにも言及していた。
USD/JPY 144.59 EUR/JPY 166.67
GBP/JPY 194.82 AUD/JPY 94.30
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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