ドル円は143円台 FRB、関税と中東のリスクを注視へ=NY為替
きょうの為替市場はドルの戻り売りが優勢となっており、ドル円は143円台に下落している。原油相場が下げに転じていることが先週の有事のドル高を一服。中東情勢は依然として緊迫化しているものの、いまのところイランの原油輸出インフラに損傷は出ておらず、ひとまず安心感に繋がっている模様。
今週はFOMCが予定されているが、ストラテジストは、FRBは夏場まで金利を据え置き、関税と地政学リスクの影響を見極める可能性が高いとの見方を示している。パウエル議長は関税と中東紛争の両方から生じるリスクに警戒的な姿勢を維持する可能性が高いという。
FRBは関税が経済に下振れリスクをもたらすと見ているが、そうした弱さはデータにはまだ表れておらず、インフレも落ち着いていると述べている。
同ストラテジストは、成長とインフレの基調が緩やかになるとの基本シナリオに基づき、最終的には利下げに移行すると予想。今年終盤に1回、あるいは2回の利下げを予想しているという。
USD/JPY 143.80 EUR/JPY 166.91
GBP/JPY 195.80 AUD/JPY 94.13
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。