ドル円、再び上値が重くなり141円台をうかがう動き=NY為替序盤
きょうのドル円は、一旦買い戻しが優勢となり143円台まで戻していたものの、NY時間にかけて再び上値が重くなっている。トランプ大統領も出席した注目の日米貿易協議は、前向きな兆候も出たことからドル円も買い戻されていた。
市場が注視していた為替問題はひとまず今回が議題にならなかったとし、トランプ大統領も「大きな進展」があったと言及したこともあり、ドル円に値ごろ感の買いが出ていたようだ。
日米はできるだけ早く貿易合意に達したい方針で、今月後半に予定されている第2回協議の準備が進められている。海外勢からは、「日米貿易協議の行方は、単に二国間関係への影響だけでなく、米国が他の同盟国とどうアプローチするかの枠組みとなる可能性もあるため、引き続き注視される」とのコメントも聞かれた。
ただ、上値は重い。前日はパウエル議長の講演を受けて、リスク回避が広がり、ドル安が進行。円高もあってドル円は一時141円台に下落していた。本日のNY時間の早朝にトランプ大統領が、「パウエルFRB議長は常に遅過ぎで間違っている。議長の解任は早ければ早いほど良い」とソーシャルメディアに投稿したことで、市場は再び神経質になっている模様。
ドル円は142円台前半まで下落し、再び141円台をうかがう展開が見られている。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は142.80円に観測。
17日(木)
142.80(5.5億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。