ドル円は150円台半ば 貿易戦争の影響やFRBの政策に対する不透明感は根強い=NY為替
終盤になってドル円は150円台半ばでの推移となっている。本日は150円台で大きく上下動しており、前日のNY時間に150円を割り込んだものの、東京時間に入って150.60円付近まで買い戻されていた。150円割れでは押し目買い意欲も強いようだ。
円ロングもなお、かなり積み上がっており、日本の年度末に向けてポジション調整が活発に出るようだ。ただ、海外時間に入ると再び伸び悩む動きとなった。NY時間の早朝には150円割れを試す動きも見られたが、維持している。
貿易戦争が経済に与える影響やFRBの政策に対する不透明感は根強い。トランプ大統領がこのあと自動車業界への関税を発表する予定で、来週予定されている広範な相互関税に先立ち、世界的な貿易相手国との戦いをエスカレートさせることになる。
また、本日はムサレム・セントルイス連銀総裁の講演が伝わっていたが、関税の影響を懸念しており、二次的影響がある場合は金利をより長期に渡って据え置く可能性があるとの認識を示していた。また、第1四半期の成長は鈍化しているとの見方も示している。FRBは辛抱強く慎重なアプローチを追求すべきとの考えも示した。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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