ドル円、148円台半ば 関税を前にFRBは利下げを継続できるのかとの疑念が根強い=NY為替序盤
きょうの為替市場、ドル円は前日のFOMC後の流れを継続して売りが優勢となり、アジア時間には148円台前半まで下落する場面も見られた。ただ、海外市場に入ってドル高の流れから148円台半ばに下げ渋っている。
前日はFOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)で、年内2回の利下げ見通しを据え置いたことで安心感が広がったほか、保有資産の縮小(ランオフ)も4月からペースを減速させると発表したことで、為替市場はドル安の反応が見られていた。150円台を試していたドル円も失速した格好となった。
パウエルFRB議長は会見で、トランプ関税のインフレへの影響について、「短期あるいは一過性のものである可能性が高い」と述べていた。しかし、市場は依然としてトランプ関税への懸念を抱いており、安堵感はすぐに消えつつあるようだ。トランプ大統領の貿易政策が先行き不透明感を加速させ、インフレも押し上げるとの見方は根強く、関税を前にFRBがドットプロット通りに利下げを継続できるのかとの疑念が根強いようだ。
ドル円は再び21日線の下に下落し、1月中旬からの下げトレンドを継続している。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。
20日(木)
現行付近にはなし
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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