【海外市場の注目ポイント】米アトランタ地区連銀総裁の発言など
日本時間4日午前2時半にボスティック米アトランタ地区連銀総裁が講演する。トランプ米大統領はカナダとメキシコへ25%の関税と、中国へ10%の追加関税を課すことに踏み切ったほか、欧州連合(EU)に対しても近く関税を課す考えを示している。トランプ米大統領はこれまで公言していた関税の強化を実行に移し始めており、ボスティック米アトランタ地区連銀総裁がこうしたトランプ米大統領の政策による米経済への影響を見極めるため、金融政策は当面現状を維持する公算が大きいことを示唆するようであれば、米連邦準備理事会(FRB)の早期追加利下げ観測が後退し、ドルが買われる可能性がある。
また、日本時間3日午後7時には1月のユーロ圏消費者物価指数速報値の発表、同4日午前0時に1月の米ISM製造業景況指数の発表も予定されている。1月のユーロ圏消費者物価指数速報値は、総合の大方の予想が2.4%上昇、コアの大方の予想が2.6%上昇となっており、総合の前年比の伸びが前月の2.4%上昇から変わらない一方、コアの前年比の伸びが前月の2.7%上昇から鈍化するとみられ、1月の米ISM製造業景況指数は、大方の予想が49.9となっており、前月の49.2を上回り、3カ月続けて上昇すると見込まれている。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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