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ドル円は買い戻される展開 ただ、海外勢中心に介入への警戒感が根強い=NY為替概況

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ドル円は買い戻される展開 ただ、海外勢中心に介入への警戒感が根強い=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、ドル円は東京時間に一時155円台半ばまで下落していたものの買い戻される展開。ただ、一時156円台まで戻したものの上値を抑えられていた。

 本日の21日線が155.90円付近に来ており、その水準が上値レジスタンスに変化した兆候も見られた。本格的にブレイクするようであれば、重要なチャート上のサポートと見られている154円台半ばの水準が視野に入る状況。さらにそこを下抜ければ、円はテクニカル的に買戻しを強める可能性があるとの見方も出ている。

 片山財務相のインタビューを受けた円高が続いているものの、クリスマス・年末という時期の中で、あくまで調整が中心。新規マネーが入ってくれば、ドル円は再び160円を目指すとの見方も多いようだ。

 円は回復基調を維持しているが、海外勢中心に介入への警戒が根強いようだ。「ファンダメンタルズから乖離した動きや年末の薄商いは、介入にとって説得力のある環境で、休暇中に行動が取られるリスクはある」との指摘も出ていた。

 ユーロドルは伸び悩む動きを見せ、1.17ドル台後半での推移。本日は一時1.18ドル台と3カ月ぶりの高値水準に上昇していた。一方、ユーロ円は一時183円台前半まで下落したものの、183.60円付近に戻す展開。

 このまま行けばユーロドルは、年ベースで反発して今年を終える見通し。ドル安とドイツの財政刺激策がユーロ圏経済に波及するとの楽観的な見方に支えられている。直近のドル安はFRBによる追加利下げへの期待を反映しているが、今年はトランプ大統領の不安定な政策運営による経済への影響に対する懸念からもドルは圧力を受けていた。

 FRBとは対照的にECBは当面金利を据え置くと予想されており、米欧の金融政策格差がユーロドルを下支えしており、年初来では約14%上昇している。

 ポンドドルは緩やかな売りに押され、一時1.34ドル台に下落する場面も見られた。一方、ポンド円も一時210円台前半に下落する展開。

 本日は戻り売りに押されたものの、このところのポンドはリバウンドの流れが続いている。ただ、根底にある英経済の逆風が続く中、現在のポンド高は間もなく勢いを失うとの指摘が出ている。2026年は英経済の冷え込みで、英中銀の追加利下げが期待されることから、ポンド高はいずれ抑制されるはずだという。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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