FX/為替「ドル/円今日の予想」外為どっとコムトゥデイ 2025年12月23日号

マネ育チャンネル 2025/12/23(火) 08:25

主要通貨ペア（ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円）について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時　：2025年12月23日8時30分
執筆・監修：株式会社外為どっとコム総合研究所　シニア為替アナリスト　神田卓也

22日（月）の為替相場

期間：22日（月）午前7時00分～23日（火）午前6時55分　※チャートは30分足（日本時間表示）　出所：外為どっとコム

（１）：三村財務官円安けん制

三村財務官は前週の日銀金融政策決定会合後の円安進行について「一方向で急激な動きが見られるので、憂慮している」「行き過ぎた動きには適切な対応を取る」と発言。その後、木原官房長官は日銀の利上げについて「物価目標を達成するためになされたもの」と理解を示しつつ、「過度の為替変動に対して、適切な措置を講じる」と語り足元の円安をけん制した。

（２）：英GDPは速報値通り

英7-9月期国内総生産（GDP）・改定値は前期比+0.1％と、市場予想通りに速報値からの修正はなかった。

（３）：片山財務相「フリーハンド」

片山財務相は足元の円安について「ファンダメンタルズに基づかない投機的な動き」と指摘し、「為替介入を含めた行動を取れるということは、日米財務相間の合意事項であり、『フリーハンド（自由）』がある」との見解を示した。また、9月の日米財務相共同声明に基づき「断固として措置を取る、アクションを取るということを申し上げている」と語った。

22日（月）の株・債券・商品市場

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【情報提供：外為どっとコム】

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ドル/円の見通し：介入警戒感から伸び悩む可能性

昨日のドル/円は終値ベースで約0.5％下落。片山財務相が先週19日の日銀金融政策決定会合後に進んだ円安について「投機だ」と断じた上で、介入は「フリーハンド」との見解を示したことで円が買われた。とはいえ、ドル/円の下値は156.71円前後までにとどまっており、19日の上げ幅の半値押しにも満たない水準で下げ止まった。これは、19日の円安進行が「投機」による円売りではなく、「投機」による円買いポジションの損切り主導だったことを物語っているのではないだろうか。実際、シカゴマーカンタイル取引所（CME）における投機筋の円先物ポジションは12月9日時点で1万7千枚あまりの買い越しだった。つまり、現状でも「投機」の円売りポジションがさほど膨らんでいない公算が大きく、そうした中で政府・日銀が円買い介入を行っても効果は薄いと考えられる。本日のドル/円は、介入警戒感から157円台半ばでは伸び悩む可能性が高い一方で、下値には押し目買いのニーズがあると見られ、156円台前半では下げ渋りそうだ。

注目の経済指標：米GDP

注目のイベント：米債入札

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