ドル円は朝に往って来い、その後様子見ムード=東京為替概況
ドル円は朝に往って来い、その後様子見ムード=東京為替概況
ドル円は朝にいったん円高が強まったが、その後反発した。先週末156円台後半へ上昇した流れを受けて、156円50銭台で週の取引をスタート。朝の日銀金融政策決定会合主な意見(12月開催分)で、追加利上げに前向きな発言が目立ったことでいったん円高となった。主な意見では「日本の実質政策金利は群を抜いて世界最低水準」「0.75%に引き上げた後も実質金利は大幅なマイナス」「ビハインドザカーブになることを回避すべく着実な利上げが望ましい」「これまでの利上げで経済物価への影響ほとんどない、中立金利水準までかなりの距離がある」などのタカ派発言が目立っていた。
ドル円は156円06銭まで下げたものの、反発を見せた。先週の東京都区部消費者物価指数でみられた物価の伸び鈍化を受けて追加利上げ期待が後退した流れが根強くドル円を支えていた。ドル円は下げ分をいったん解消。その後は少し下げてもみ合いとなった。先週見られた日本の通貨当局の円安けん制発言もあって、上値でのドル買い円売りには少し慎重な姿勢が見られた。
ユーロ円は朝の円買いで184円30銭台から183円81銭まで下げた。その後の反発で朝の水準を超えて184円44銭まで上昇。先週金曜日の高値184円43銭をわずかに超え、23日以来のユーロ高圏を付けた。金曜日に続いて184円50銭手前が重くなったことで再び売りが強まり、朝の安値を割り込んで183円77銭を付けている。ポンド円も朝の円高で211円40銭台から210円72銭まで下げた。その後211円30銭台まで回復も、午後は円高が優勢となり210円70銭台まで下げている。朝の安値には届いていない。
ユーロドルは午前中はドル円の下げなどをきっかけとしたドル安にややしっかりとなり、1.1786を付けた。その後は売りが強まり、1.1754を付けている。ポンドドルは朝の1.3486から午前のドル安を受けて1.3512まで上昇。午後は下げが強まり、1.3484と朝の安値を割り込んだ。
MINKABUPRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
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