FOMC声明とパウエル会見を受けて、ドル円は上に往って来い 様子見の姿勢を強調した印象=NY為替
NY時間の終盤に入ってドル円は155円台前半での取引となっている。午後のFOMCの結果とパウエル議長の会見を受けて、ドル円は上に往って来いの展開が見られた。ただ、大きな変化はなく155円台での推移が続いている。
政策金利は予想通りに据え置かれたが、声明でインフレ目標への進展に関する文言が削除されたことで、為替市場はドル買いで反応。その後のパウエル議長の会見でも「政策スタンスの調整を急ぐ必要はない」と言及したことから、ドル円は155円台半ばまで一旦上昇した。
しかし、議長は「インフレに関する文言はシグナルではなく、文言を短くすることを選択しただけ」と述べたことから、その上げを縮小させている。ただ、3月利下げについての質問には「調整を急ぐ必要はない」と再言及したことから、3月の利下げ期待はさらに後退。短期金融市場では20%程度まで確率が縮小しており、次の利下げは早くても6月以降と見ているようだ。
次の行動は利下げを維持しつつも、インフレの進展を確認するまでは様子見の姿勢維持を強調していた印象ではある。
USD/JPY 155.28 EUR/JPY 161.68
GBP/JPY 193.22 AUD/JPY 96.76
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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