【これからの見通し】きょうは米FOMCとカナダ中銀政策金利発表、いずれも市場の織り込み度は高い
【これからの見通し】きょうは米FOMCとカナダ中銀政策金利発表、いずれも市場の織り込み度は高い
本日の注目イベントは米FOMCとそれに先立って発表されるカナダ中銀の政策金利発表となる。米FOMCについては政策金利の据え置きがほぼ完全に織り込まれている。CMEフェドウォッチでは99.5%の織り込み度となっている。インフレの根強さ、雇用統計の強めの結果、トランプ政策の不透明感などを受けて、現時点では急いで利下げを行う必要はないものとみられている。パウエル議長の会見で、市場はタカ派的ととらえるのか、もしくはハト派的と捉えるのか。債券動向や株式市場の反応を見ながらとなりそうだ。
米FOMCの前にはカナダ中銀の政策金利も発表される。市場では25bpの利下げが見込まれている。短期金融市場では据え置きを93%程度織り込んでいる。マックレム総裁の会見で、今後の追加利下げの可能性が指摘されるのかどうかを確認しておきたい。市場では3月の25bp利下げについては7割程度の織り込み度となっている。
米FOMCとカナダ中銀については比較的市場の織り込みが進んでおり、ショック的な反応は見られにくいものと思われる。ただ、トランプ関税などの影響といった不確定要素もあり、毎回の会合での判断として明確な金融政策の道のりが示されない可能性も指摘されよう。
この後の海外市場で発表される経済指標は、上記のほかにもスウェーデンGDP速報値(第4四半期)、スウェーデン中銀政策金利、ドイツGfK消費者信頼感調査(2月)、ユーロ圏マネーサプライM3(12月)、メキシコ雇用統計(12月)、米MBA住宅ローン申請指数(01/18 - 01/24)、米卸売在庫(速報値)(12月)、ブラジル中銀政策金利などが予定されている。スウェーデン中銀については25bp利下げ予想が大勢を占めている。ブラジル中銀については100bp利上げが市場コンセンサスとなっている。
発言イベントは上記のパウエル、マックレム両氏の会見のほかに、ベイリー英中銀総裁が財務委員会出席する。米週間石油在庫統計が発表される。米株式市場にとっては、メタプラットフォームズ、IBM、Tモバイル、テスラ、マイクロソフト、ラムリサーチなど注目度の高い企業の決算が発表される。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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