ユーロドル、利下げ期待は後退も下値模索が続く=NY為替
きょうもユーロドルは下値模索が続いており、一時1.02ドル台に下落する場面も見られた。直近発表のインフレ指標がインフレの粘り強さを示したことから、市場はECBの利下げ期待を後退させている。
しかし、欧州地域の苦境が市場が再評価の動きを相殺している状況。短期金融市場は1週間ほど前は4月利下げを織り込んでいたが、現在は1月と3月の利下げを実施した後は4月はなく、6月に後退させている。こうした再調整はユーロの反転が間近に迫っていることを示唆しているが、ユーロドルの上値は依然重いようだ。
12月のユーロ圏の消費者物価指数(HICP)は堅調なサービス業の数字を背景に上昇したが、その上昇は主に燃料価格の昨年のベース効果によるところが大きいことや、中国の経済問題や米国との貿易摩擦の可能性でユーロ圏の成長見通しが悪化しており、ユーロドルの上値を重くしているようだ。
EUR/USD 1.0316 EUR/JPY 163.40 EUR/GBP 0.8343
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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