米財務長官、トランプ関税は緊急貿易対策として「正当」
ベッセント財務長官は、トランプ大統領が国際緊急経済権限法(IEEPA)に基づき中国などに関税を課したのは大統領権限の範囲内だと述べた。
長官は米CNBCの番組で「経済学には転換点という概念がある。緊急事態に至る点というものがあると思う」と述べた。レアアース鉱物の流通など重要な貿易問題で中国を交渉のテーブルに着かせるためにトランプ大統領がIEEPAを使ったのは正当だと主張した。
米連邦最高裁判所は政権の緊急関税の合憲性を明日審理する。下級裁判所は違法との判断を示している。
また、中国との長年の貿易不均衡は危機に達していたとし、中国が米国だけでなく世界の多くの地域に対してレアアース鉱物の流通を制限したことが理由だと説明した。
その上で、過去の政権の当局者が金融危機前に権限を行使していれば、2008年と09年の景気後退とその後遺症は回避できたかもしれないとも語った。
執筆者 : MINKABU PRESS
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