高市トレードはまだ続く可能性=NY為替
きょうの市場は全体的にリスク回避の巻き戻しの動きが広がる中、ドル円も利益確定売りに押されており、153円台半ばまで下落している。ドル円は、高市首相が自民党総裁に選出された時点から約7円上昇しているが、首相が円安への対応に消極的と思われることを踏まえると、ドル円はさらなる上昇余地があり、高市トレードはまだ続く可能性があるとの指摘も出ている。
高市首相は来夏までに成長戦略をまとめると述べており、市場はこれを「現状の円安を急いで是正する必要はない」現れと受け止めている。一方、片山財務相は引き続き「円相場の一方的な動き」を注視していると発言。
今週はドル円にとって重要な局面となるという。今週木曜に権利行使価格155.00-155.50円の範囲の大量のオプションの期日到来が予定されており、この水準を上抜ければ、防戦売りによる抵抗が薄れ、短期的には円安派には有利な展開が広がる可能性があるという。
高市首相は「税率を上げずに税収を増やす」と述べているが、市場では楽観的との受け止めも多く、円に対する弱気スタンスを維持する理由になっているという。
USD/JPY 153.49 EUR/JPY 176.41
GBP/JPY 200.29 AUD/JPY 99.81
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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