ドル、FRB議長人事で早晩下落リスクに直面との指摘=NY為替
きょうの市場はリスク回避の雰囲気も広がる中、為替市場はドル高が優勢となっている。ただ、対円では下落しておりドル円は153円台に下落する展開。9月中旬以降、ドルは買いの流れを復活させており、直近は先週のFOMCでパウエル議長が12月利下げに慎重姿勢を示唆したことで、ドル買い戻しがさらに加速している。ドル指数は本日で5日続伸。
ただ、中期的にはドルに強気な見方をしている向きは多くはない。アナリストは次期FRB議長の下で追加利下げが行われるとの見方から、ドルは早晩下落リスクに直面すると指摘している。
ベッセント財務長官は、パウエル議長が先週のFOMCで「12月の追加利下げは確定していない」と発言したことに「過去に捕らわれている」と批判。長官はまた、トランプ政権が来年5月に任期満了を迎えるパウエル議長の後任として、FRBを刷新する新たな議長を指名する方針だとも述べた。
同アナリストは「例え12月に利下げを見送ったとしても、次期議長の下でFRBが方針を変更する可能性が十分にあることが、来年のドルにとって下押しリスクであることを長官の発言は示している」と指摘した。
USD/JPY 153.60 EUR/USD 1.1481 GBP/USD 1.3017
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。