週末を前に慎重な動き=東京為替概況
週末を前に慎重な動き=東京為替概況
   
 前日の海外市場で円キャリー取引の再開などを受けたドル買い円売りに154円40銭台まで上昇したドル円。少し調整が入って154円10銭台で31日の取引を開始。154円17銭を高値に154円10銭を挟んでの推移が続いた後、片山財務相による為替についての「足元で一方的、急激な動きがみられる」との発言を受けて一時円買いとなり、153円64銭を付けた。
  
 昼過ぎにかけて買い戻しが強まり、154円00銭台を回復。円キャリー取引が継続して拡大するとの意識もあり、しっかりの展開が続いた。もっとも、週末を前に高値トライには慎重な姿勢もあり、その後は154円00銭を挟んでの推移となっている。
  
 クロス円も昨日の上昇からの調整と、午前の片山発言を受けた円買いに調整の動きが見られたが、昨日の上昇に比べて値幅は限定的。昨日日銀後の上昇もあって176円80銭台から178円80銭台まで2円の上昇を見せたユーロ円は178円20銭台でスタート後、177円84銭まで売りが出た。その後178円20銭台を回復。昨日203円27銭を付けたポンド円は202円70銭前後スタートで、午前の円高に202円19銭を付けるも、その後202円60銭台を回復。
  
 ユーロドルは朝から12ポイントと膠着した推移。1.1565-1.1577レンジとなった。ポンドドルは1.3147-1.3165と18ポイントレンジでともに目立った動意なし。
  
MINKABUPRESS 山岡
 
            執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。
 
         
         
         
        