ドル円、153円台に下落 発言や株安で利益確定売り=NY為替序盤
きょうのNY為替市場、円高が優勢となっておりドル円は153円台に下落。11月相場に入り、本邦勢も連休から戻る中、利益確定売りが出ている。
高市首相の「税率を引き上げずに税収を増やす」との発言や、片山財務相の「為替動向を注視する姿勢に変化はない」との発言を材料に利益確定売りを出しているようだ。本日の株式市場が下落していることも、円買いに繋がっている模様。
ただ、積極的に下値を試す動きまではなく、あくまで調整の範囲で、155円台を視野に入れた動きはまだ続いている状況。
155円を超えると介入の声も出てきそうだが、現時点ではその可能性は低いとも見られている。高市政権は「どちらかと言えば、日本経済全体で見れば円安の方が好ましい」と考えている節もある。原材料やエネルギー価格が以前よりも落ち着いており、輸入物価も下落が続いている。急激な動きは別だが、現状は看過できる範囲と見ている可能性もありそうだ。むしろ、米国の方が神経質に見ているのかもしれない。
なお、日本時間0時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。
4日(火)
現行付近にはなし
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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