アジア株 売り一巡後は下げ縮小、エヌビディアよりも米経済統計を重視 今回の米雇用統計は悪くない?
アジア株 売り一巡後は下げ縮小、エヌビディアよりも米経済統計を重視 今回の米雇用統計は悪くない?
東京時間14:09現在
香港ハンセン指数 17633.46(-58.99 -0.33%)
中国上海総合指数 2824.62(-12.81 -0.45%)
台湾加権指数 22212.59(-158.07 -0.71%)
韓国総合株価指数 2666.23(-23.60 -0.88%)
豪ASX200指数 8041.20(-30.24 -0.37%)
インドSENSEX30種 82003.13(+217.57 +0.27%)
アジア株は下落も、売り一巡後は下げ幅を縮小している。
米半導体大手エヌビディアの売上高見通しは市場予想を上回ったものの、最も強気な予想には届かなかったことから一部の投資家が失望している。時間外でエヌビディア株は一時8%急落、ナスダック先物も一時1.2%近く下げた。ただ、米国の景気後退が心配されているわけではないため、リスク回避は広がらず。エヌビディア株は年初から150%も上昇していることから、決算をきっかけに調整売りが広がっているのだろう。
市場はエヌビディアよりも米経済統計を重視。きょうはGDP改定と新規失業保険申請件数、あすはPCE価格指数がある。
来週は雇用統計が発表される。前回は雇用者数の伸びが予想を大きく下回り失業率が悪化したことから、米景気減速懸念が高まり米株は大幅下落。その影響はアジア市場に波及した。最近の新規失業保険申請件数など労働市場がそこまで弱くないことから、8月の雇用統計は悪い結果にならないとの見方。予想よりも強い内容となれば9月50bp引き下げ期待は後退するだろう。
香港市場では自動車や銀行、カジノ、ハイテク関連が下落。一方、医療品や消費者サービス、生活必需品関連は上昇している。
中国フードデリバリー大手の美団は9.6%高。第2四半期決算の売上高が市場予想を上回ったほか、モルガンスタンレー、JPモルガン、シティが相次いで目標株価を引き上げたことが材料視されている。
台湾株は下げ幅を縮小。序盤には1.4%近く下げる場面もあった。TSMCは2.0%安。
執筆者 : MINKABU PRESS
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