ドル円は156円台半ばでの推移 次の手掛かりを探し=NY為替序盤
きょうのNY為替市場はドル買いがやや優勢となる中、ドル円は156円台半ばでの推移となっている。きょうは米国債利回りが上昇しており、ドル円の下値をサポートしている。手掛かり材料がない中でFOMC委員の発言も概ね出揃い市場は次の手掛かりを探している。
市場では米インフレが高止まりし、FRBの利下げが予想ほど早まらないのではと懸念している。FOMC委員は利下げについて様子見スタンスの必要性を繰り返し示唆している。本日は午後に前回分のFOMC議事録の発表が予定されているが、特にサプライズはなく、これまでのFOMC委員の発言を踏襲する内容になるのではとも見られているようだ。
10年物日本国債の利回りが1%を超えてきているが、市場は円高の反応を見せていない。インフレを加味した実質利回りがまだマイナスという点や、春からの賃上げの効果がまだ確認できない中、日銀はビハインド・ザ・カーブの政策を当面継続するのではとの観測もあるようだ。ただ、従来のような一方的な円安の動きもなく、ドル円は上値に慎重になっている様子もうかがえる。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。
22日(水)
155.50 (10.6億ドル)
155.60 (11.2億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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