カナダ、賃金の伸び鈍化で6月利下げの可能性残る=NY為替
きょうのカナダドルは対ドルでは方向感のない展開となっており、1.36ドル台後半で上下動している。一方、対円では上昇しており、カナダ円は114円台に上昇。
先週の4月のカナダ雇用統計は堅調な内容だったが、賃金の伸びが鈍化したことから、6月利下げの可能性はなお残っていると見ているとの指摘が出ている。4月の就業者数は前月比9万400人増となり、市場予想を上回った。失業率は3月と同水準の6.1%。パートタイム雇用、サービス業における雇用の伸びが目立った。
ただ、平均時給の伸びが鈍化したことや、コアインフレが低下し続けていることから、7月の利下げの可能性がさらに高まったほか、6月の余地もなお残されているという。
来週21日発表予定の4月のカナダ消費者物価指数(CPI)で、コアインフレの進展が示されれば、6月の利下げへの道がさらに開けるだろうとも述べた。
USD/CAD 1.3671 CAD/JPY 114.28
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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