ドイツのインフレはECBの仕事を複雑にする可能性=NY為替
ユーロドルはNY時間にかけて伸び悩む動きを見せており、一時1.06ドル台に下落する場面も見られた。本日の21日線が1.0725ドル付近に来ており、顔合わせする場面が見られたものの上値を抑えられている。今月中旬以降リバウンド相場の気配も出ているものの、なお上値に慎重な雰囲気も見られている。
本日はドイツの4月の消費者物価指数(HICP)速報値が発表になっていたが、前年比2.4%と予想を若干上回っていた。とは言え、着実に2%目標に接近している。しかし一部からは、ドイツのHICPはECBの仕事を複雑にする可能性があるとの指摘が出ている。
エネルギー価格の低下が弱まり、食品インフレが再び上昇に転じる中、ドイツ経済の回復とサプライチェーンの混乱が今後インフレを押し上げるリスクがあるという。ECBの2%目標到達は容易ではなく、インフレは2%へ一直線に低下というよりは、2-3%の間での推移がしばらく続くと見ているようだ。
*ドイツ消費者物価指数(速報)(4月)21:00
結果 0.5%
予想 0.6% 前回 0.4%(前月比)
結果 2.2%
予想 2.3% 前回 2.2%(前年比)
*調和消費者物価指数(HICP)
結果 0.6%
予想 0.7% 前回 0.6%(前月比)
結果 2.4%
予想 2.3% 前回 2.3%(前年比)
EUR/USD 1.0707 EUR/JPY 167.87 EUR/GBP 0.8542
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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