ドル相場の下げは一服、ユーロドル1.07台前半、ドル円は148円台後半=ロンドン為替概況
ドル相場の下げは一服、ユーロドル1.07台前半、ドル円は148円台後半=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル相場の下げが一服。東京市場ではドル売りが優勢となったが、その動きを消している。先週末の米雇用統計や週明けのパウエル議長発言、米ISM指数などで2営業日にわたってドル買いが強まった。東京市場では調整が入り、ドル円は148.78近辺を高値にロンドン朝方にかけては148.36近辺まで反落した。しかし、ロンドン時間に入ると再び米債利回りが上昇、ドル円は148.80付近へとわずかに高値を更新。下に往って来いとなっている。ユーロドルはロンドン朝方に1.0762近辺まで買われた後は、売りに転じて1.0726近辺に安値を広げている。ポンドドルは1.2532近辺を安値に1.0762近辺まで上に往って来い。週末を挟んだドル高の動きに対する調整は限定的なものにとどまっている。また、ロンドン時間にはユーロ売り・ポンド買いの動きもみられている。英独建設業PMIの結果が対照的だったほか、ユーロ圏小売売上高が引き続き減少と冴えない。東京朝方発表の英BRC既存店売上高は予想を上回る増加と小売に関しても英欧指標は対照的だった。独製造業受注は上振れたが、大口注文の影響との指摘があった。
ドル円は148円台後半での取引。東京市場では米債利回り低下とともに148.78近辺から148.36近辺まで下落したが、ロンドン時間には米債利回りが再び上昇、ドル円も東京市場での下げを戻して、148.80付近とわずかに高値を伸ばしている。
ユーロドルは1.07台前半での取引。東京市場では買いが優勢となり、1.0740台から1.0762近辺まで上昇。しかし、ロンドン時間に入ると米債利回り上昇とともに売りに転換。安値を1.0726近辺に更新している。ユーロ円は前日終値を挟んだ上下動となっており、ロンドン朝方の159.87近辺を高値に、序盤には159.47近辺まで下押しのレンジとなっている。対ポンドではユーロ売りに押されている。
ポンドドルは1.25台前半での取引。東京朝方の1.2532近辺を安値に、ロンドン朝方にかけて1.2565近辺まで買われた。しかし、その後は1.2530台へと売り戻されて上に往って来いとなっている。ポンド円はロンドン朝方の186.20付近を安値に186.70付近まで買われた。その後は上昇一服となり186.50付近で揉み合っている。ユーロポンドは売りが優勢。0.8570付近から0.8550付近へと軟化している。小売関連指標や建設業PMIなどで英欧が対照的な結果を示していた。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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