トランプ発言でドル安優勢に ドル円は158円台に値を落とす=NY為替概況
トランプ発言でドル安優勢に ドル円は158円台に値を落とす=NY為替概況
きょうのNY為替市場はドル安が優勢となり、ドル円は158円台に値を落とした。トランプ大統領が「米国とイランの協議が最終段階にある」と述べたことを材料視。ただ、ドル円は一時158.60円近辺まで下落したが、それ以上は下押す動きもなく下支えされている。
原油相場が落ち着きを取り戻したとしても、高水準での推移は維持され、インフレ圧力も当面は解消されないとの見方は根強い。各国中銀の利上げの可能性もあり、今度は景気への不透明感が台頭。その先に財政懸念が浮上する可能性も見られている。そのような中で、いまのところ為替市場はドルを選択している。
本日は4月開催分のFOMC議事録が公表され、タカ派な内容が示された。インフレが目標の2%を上回り続けた場合は利上げを検討する必要が生じる可能性が高いと過半数の委員が指摘。また、多くの委員が緩和方向へのバイアスを声明から削除し、次の動きが利上げとなり得ることを示唆すべきだと主張していたことも明らかとなった。ただ、市場の反応は限定的。タカ派な内容ではあったものの、想定範囲内との見方のようだ。
ユーロドルは1.16ドル台を回復。本日は一時1.1580ドル近辺と約6週間ぶりの安値に下落していたが、買い戻されている。一方、ユーロ円は184円台後半に上昇。
ただ、ユーロドルは上値が重い状況に変化はない。アナリストからは、更なる下落の可能性が指摘されている。ポジションがより均衡しているため、急激な下げのリスクは抑制されているものの、マクロ環境はユーロにとって明らかに支援的でなくなっているという。
FRBの利上げ期待の台頭が、エネルギー危機の間にユーロの緩衝材となっていた米国とユーロ圏の金利差縮小期待を逆転させていると指摘している。
ポンドドルは1.34ドル台半ばに買い戻された。本日の上げで200日線を再び上回っており、明日以降の動きが注目されるところではあるが、上値は依然として重そうだ。目先は100日線が1.3480ドル付近に来ており意識される。一方、ポンド円は213円台半ばに上昇。本日213円台後半に来ている21日線をうかがう展開を見せている。
この日は英消費者物価指数(CPI)が公表されていたが、予想を下回る内容となっていた。アナリストは「英CPIが予想以上に低下したにもかかわらず、英中銀は6月利上げを実施し、ポンドに一定の支援を提供する可能性がある」と指摘。
「インフレは4月に2.8%に低下したが、イラン紛争によるエネルギー価格の上昇を受けて、年内に4%弱でピークに達する可能性が高い」と述べている。「6月利上げは不透明だが、予想としては僅差で維持されると見ている」という。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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