ユーロ円は一時138円台まで急落 ユーロ圏のインフレは23年に急低下の見込み=NY為替
日銀サプライズによる円急騰でユーロ円は一時138円台まで急落している。きょうの下げで140円台前半に来ている200日線をブレイクしており、2020年からの長期上昇トレンドに対する警戒感も高まっている。
市場からは、ユーロ圏のインフレは23年に急低下する見込みだとの見方も出ている。ドイツとユーロ圏の生産者物価は欧州が冬を越し、経済活動が回復する春にインフレが大幅に低下し始めることを示唆しているという。さらに進むと、賃金上昇が物価上昇を大きく押し上げることはなくなり、インフレはドイツとユーロ圏全体で24年春に2%への低下が予想されるという。
ECBは長い間、長期的な構造インフレを過小評価してきた。先週の理事会で発表になったECBのスタッフ予想から判断すると、ECBは現在、ユーロ圏の高インフレが持続する可能性を過大評価し、逆の過ちを犯す危険性があるように思われるとも付け加えた。
EUR/JPY 139.51 USD/JPY 131.48 EUR/USD 1.0611
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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