ピル英中銀チーフエコノミスト、一段の利上げが必要=NY為替
きょうのポンド円は上に往って来いの展開が見られている。ロンドン時間に買いが強まり、一時169円ちょうど付近まで上昇していたが、NY時間に入ってドル円に戻り売りが強まり、ポンド円もロンドン時間の上げを帳消しにしている。
ピル英中銀チーフエコノミストが本日の現地時間夜にロンドンで講演を予定しているが、英中銀がその事前原稿を公表しており、「追加利上げの必要がある」と主張する見通し。国内要因のますます強まっているインフレ圧力に対処するためだとしている。
「現在のインフレ圧力に対処し、10年かそれ以上に渡り例外的な緩和を続けた金融政策の必要な正常化を完了するため、まだ幾らかやるべきことがある。それが私の判断だ」と述べる。
英中銀は過去1年間に政策金利を0.10%から3.00%へと引き上げた。今月には0.75%ポイントの歴史的な大幅利上げが決まったが、同氏も支持票を投じた。
インフレ上昇の背景には、エネルギー価格と労働力不足の2つの主要因があると指摘。英国ではパンデミック開始以来、労働人口が50万人減少し、労働市場がひっ迫している。
GBP/JPY 168.05 USD/JPY 139.47 GBP/USD 1.2049
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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