ドル円、154.30円付近まで下げ幅を広げる=NY為替
その後もドル円は戻り売りに押される展開が続いており、154.30円付近まで下げ幅を広げている。前日同様に本日の東京時間にも何度か155円台を付ける場面が見られたものの、上値を抑えられている。
155円付近ではオプション勢などの防戦売りも大量に観測。海外市場に入ってドル安の動きが出ていることもあり、ロング勢も一旦退却している。ただ、見切り売りが出ることもなく、上値をうかがう展開は維持している状況。
米下院でつなぎ予算の修正案が可決され、トランプ大統領も署名。史上最長の43日間に渡る米政府機関閉鎖がようやく終了した。ホワイトハウスは本日から職員に職場復帰を命じている。しかし、業務再開には数日、場合によっては1週間以上かかる可能性も指摘されており、通常業務が完全復活するには時間を要しそうだ。
経済全体や家計への打撃も大きく、閉鎖が続いた1週間ごとに米経済の損失は100-150億ドルに上ったという試算も出ている。エコノミストは今回の閉鎖による損失を全て回復するのは難しいと見ているようだ。
市場が気掛かりとしているのが、米経済指標の発表がどうなるのかだが、ハセット米国家経済会議(NEC)委員長が10月分の米雇用統計に関して、「雇用者数は公表されるが、失業率は公表されない」と述べていた。9月分については来週発表される可能性に言及。
非農業部門雇用者数(NFP)は企業調査のため、企業にデータが残っている可能性が高いが、失業率は家計調査のため、直ぐにはデータを収集しにくい面があるのかもしれない。
USD/JPY 154.30 EUR/JPY 179.59
GBP/JPY 203.57 AUD/JPY 101.06
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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