ポンドドルは1.20ドル台回復 裁判所は英政府の承認なしのスコットランド独立投票を否決=NY為替
きょうのNY為替市場はドル売りが強まる中、ポンドドルは上げを加速させ、1.20ドル台を回復している。一時1.2080ドル近辺まで上昇しているが、200日線が1.22ドルちょうど付近に来ており、試しに行くか注目される。
ただ、1.20ドル台の維持には苦労を要する可能性があるとの指摘も少なくない。ポンド自体に強力な上昇要因がないためだ。しかし、ポンドはユーロよりもリスクセンチメントに対する感応度が高いため、世界のリスクセンチメントが本格的に改善すれば、ポンドがサポートされる可能性はあるという。
きょうはスコットランド議会が英政府の承認なしに2度目の独立住民投票を実施できるかどうかについて英最高裁判所の判決が下った。内容次第ではポンドが乱高下する可能性があったが、大方の予想通りに、最高裁は政府の承認なしに住民投票を行うことはできないという見解を支持した。短期的なポンドの安定という面では最良の結果となった。
GBP/USD 1.2063 GBP/JPY 168.42 EUR/GBP 0.8592
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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