ドル安は一服、米FOMC議事録を控えて調整含み ドル円141円台=ロンドン為替概況
ドル安は一服、米FOMC議事録を控えて調整含み ドル円141円台=ロンドン為替概況
ロンドン市場では、ドル安が一服している。前日NY市場からきょうのアジア市場にかけてはドル売りの流れが続いた。ロンドン序盤にかけて一段のドル売りが入ったあと、ロンドン勢の本格参加とともにドル買いの動きが入っている。ロンドン時間にはドル相場は下に往って来いの値動きとなっている。ドル円は朝方に141円台半ばから141円手前まで下押しされたあと、ロンドン時間には141.61近辺まで高値を伸ばした。ただ、買いも続かず141円台前半での揉み合いに。ユーロドルはアジア市場からのじり高の流れが付き、一時1.0349近辺まで買われた。その後は売りに転じると一時1.03台割れとなる動き。ポンドドルは1.19台乗せでは売りが入る展開だったが、下値も1.1870台までと底堅く推移。一連の欧州や英国のPMI発表を通過すると一時1.1936近辺まで買われた。ユーロ売り・ポンド買いのフローがポンドの下支えとなったほか、英最高裁がスコットランド独立を問う住民投票の実施案を却下したことにポンド買いを誘ったもよう。ただ、全般的には米FOMC議事録待ちのムードが支配的で、調整色の強い相場展開だったようだ。
ドル円は141円台前半での取引。アジア朝方につけた140.91レベルを安値にその後は買戻しの動きが優勢。ただ、141.50付近では上値を抑えられてロンドン市場に迎えた。再び売られるも141.07近辺までにとどまり、その後は高値を141.61近辺まで伸ばした。ただ、前日水準を挟んだ上下動を繰り返す米債利回り動向を横目にドル円相場も方向性に欠ける取引となっている。
ユーロドルは1.03台前半での取引。前日NY市場からじり高の動きが続いた。ロンドン朝方には1.0349近辺まで高値を伸ばした。しかし、その後は調整的な売りに押されて一時1.0297レベルまで反落。ロンドン時間に入ると、ポンド買い・ユーロ売りのフローが持ち込まれており、ユーロの上値が重くなった。ユーロ円も146.14近辺まで高値を伸ばしたあとは、上昇一服。145円台後半で推移している。仏独ユーロ圏の11月PMI速報値はやや改善結果もみられたが、引き続き景気判断分岐点の50を下回った。デギンドスECB副総裁は、第4-第1四半期のマイナス成長の可能性を示唆した。
ポンドドルは1.19台前半での取引。前日NY市場から1.18台後半から1.19台乗せ水準での揉み合いが続いた。ロンドン時間に入ると買いが持ち込まれ、一時1.1936近辺に高値を伸ばし、その後も大台を維持して推移している。ポンド円も168円を挟んだ揉み合いから上放れると、高値を168.70付近まで伸ばしている。ユーロポンドが0.87近辺で上値を抑えられると、一気に0.86台半ばへと反落。ポンド買い・ユーロ売りのフローが持ち込まれている。英最高裁がスコットランド独立を問う住民投票の実施案を却下したことがポンド買いを誘った面もあったようだ。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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