円は来年に大きく上昇する通貨の１つとの見方も＝ＮＹ為替

　ＮＹ時間の終盤に入ってもドル売りの動きが続いており、ドル円は１４１円台前半での推移が続いている。一方、欧州通貨には買い戻しが出ていることから、ユーロ円やポンド円は堅調に推移している。ユーロ円は１４５．７０円付近まで一時上昇しており、２１日線に顔合わせしている。

　市場では、コモディティー価格のピークとこれまでの取引の逆回転で、円には追い風が吹くとの予想が出ている。円は来年に大きく上昇する通貨の１つになるとし、他の中央銀行に対する日銀の出遅れもあり、円の過小評価は際立っている状態。

　一方、ドルは来年１－３月に再び上昇するが、中国や欧州の景気回復に伴い、その後は下げに転じると見ており、これまでドルを後押ししていた要因が急速に反転するという。

USD/JPY　141.24　EUR/JPY　145.41
GBP/JPY　167.81　AUD/JPY　93.78

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美