ユーロ円は下向きの流れ続く ドイツ議会選挙次第ではユーロ高が強まるとの見方も=NY為替
きょうのNY為替市場ではユーロ安・円高の動きが見られる中でユーロ円は一時131円台前半まで下落する場面がみられた。ユーロ円は下向きの流れが依然として続いているが、100日線が130.80円付近に来ており、目先の下値メドとして意識される。
9月26日にドイツの議会選挙が予定されているが、市場からは、その結果次第ではユーロ高が強まる可能性があるとの見方が出ている。最新の世論調査では、環境政党である緑の党が第1党となりそうな勢いとなっている。同党のベアボック党首が次の首相に選出された場合、ドイツが気候変動問題と大規模な財政刺激策で、他のEU加盟国と伴に大規模なプロジェクトに全面的に取り組み、すべての加盟国からEUへ、強いコミットメントが発せられる可能性があるという。
その場合、EUの景気刺激策は強化され、苦戦している加盟国が回復し、過剰債務を削減できるようになれば、ユーロは上昇するはずだという。そのほか、旧態依然とした銀行の問題への対処、改革と大規模な財政支出との調和、それに伴うイールドカーブの急上昇と欧州債利回りのプラス圏への回帰は、ユーロの目覚ましい回復をもたらす可能性があるという。
EUR/JPY 131.49 USD/JPY 110.54 EUR/USD 1.1896
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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