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ドル円、162円台をうかがう展開が続く PCE価格指数で米利上げ期待が後退=NY為替概況

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ドル円、162円台をうかがう展開が続く PCE価格指数で米利上げ期待が後退=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、ドル円は162円台をうかがう展開が続いた。この日発表の5月のPCE価格指数は、高インフレを示す内容ではあったものの、警戒したほどではなかったとの印象が広がった。短期金融市場でも年内の米利上げ期待が後退し、9月利上げの確率は75%程度まで低下している。

 米国債利回りが一時下げに転じ、為替市場もドル安の反応が見られたものの、ドル円は161円台後半の水準を維持。ユーロ円やポンド円といったクロス円が上昇する中、ドル円も162円台をうかがう展開を維持していた。

 ストラテジストからは、利上げ期待が過度に強まっているように見え、ドルは年後半にかけて弱含む可能性があるとの見方も出ている。FRBは政策金利を中立金利の範囲に置いているため、長期間に渡り金利を据え置く可能性が高いという。仮にFRBが年末までに利上げを実施したとしても、ドルがさらに上昇するには、市場が現在織り込んでいる以上に積極的な利上げ経路が必要になるとも述べている。

 ユーロドルは1.31ドル台後半に買い戻された。目先は今週ブレイクした1.14ドルを回復できるかに注目が集まる。一方、ユーロ円は一旦183.40円付近に下落したものの、NY時間に入って184円台に買い戻される展開。

 ユーロドルの下げは今後、鈍化する可能性が高いとの見方がアナリストから出ている。ユーロドルは、FRBの利上げ観測が強まる一方、ECBの追加利上げ期待が後退したことで、1年ぶりの安値水準となる1.13ドル台前半まで一時下落。過去1年の大半に渡って推移してきた1.14-1.20ドルのレンジ下限を下抜けているが、逆にこのことが今後の下落余地を限定させる可能性があるという。

 また、FRBとECBに対する市場の期待はすでに修正されており、相場が次の局面へ進むには新たな経済指標が必要になるとの見方も示している。

 ポンドドルは1.32ドル付近に戻す展開。前日に1.3140ドル近辺まで下落し、年初来安値を更新したが、目先は1.32ドルを維持できるか注目される。一方、ポンド円も213.70ドル付近まで上昇。100日線が212.80円付近に来ているが、その水準はサポートされている状況。

 今週のスターマー首相の辞任表明で、リーブス財務相も交代の可能性が高まっており、市場は次期財務相に誰が就任するのかに強い関心を寄せている。アナリストは「市場の信認という点では、新首相と同じくらい財務相が誰になるかが重要で、新たな指導部がどのような経済政策を打ち出すかを見極めようとしている」と指摘。

 首相の最有力候補とされるバーナム氏については、対抗馬が出ていないことから、無投票で党首に選出される可能性が高まっている。一部報道では、市場に友好的なストリーティング氏が財務相に就任する可能性も指摘されていた。なお、バーナム氏の側近は、財務省分割と英中銀改革を主張しているとの報道も流れている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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