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【これからの見通し】中東情勢が一段と緊迫化も、ドル買いは続かず ドル円162円台前半から離れず

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【これからの見通し】中東情勢が一段と緊迫化も、ドル買いは続かず ドル円162円台前半から離れず

 週明けも米国とイラン双方の報復の応酬が続いている。米国により攻撃はこれで9日連続となる。週明けのNY原油先物は先週末の82ドル台から一時85ドル台乗せまで急騰し、足元でも84ドル台で推移している。中東情勢の沈静化への道筋は見通せない状況となっている。

 しかし、週明けアジア市場でのドル買いは持続せず、むしろ前週末比でドル安方向へ傾き始めている。これは「有事=ドル買い」という従来の図式が弱まりつつあることが示されている可能性もありそうだ。

 背景には、米国そのものへの信認低下があると考えられる。株式市場では米AI関連株に調整売りが入り、中国勢の低価格AIが米企業の独占構造を揺さぶっている。また、ワールドカップ会場でのトランプ大統領へのブーイング報道は、同氏の求心力低下を象徴する出来事として受け止められ、政治面での不確実性を増幅している。

 こうした「米国のAI技術優位・政治的安定への不透明感」が重なることで、地政学ショックが発生してもドルが一方向に買われにくい環境が形成されているのではないか。結果として、足元の為替市場では中東リスクと米国リスクが相殺し合い、ドル高の反応が鈍化しているようだ。ドル円はアジア早朝に162.59付近まで買われたが、足元では162.30台での取引と買いは続いていない。

 本日は週明けもあってイベント難となる。経済統計発表は、カナダ消費者物価指数(CPI)(6月)、米景気先行指数(6月)などが予定される程度だ。カナダCPIは前月比-0.2%、前年比+2.9%など鈍化傾向を示す数字が予想されている。米景気先行指数は-0.1%と前回の+0.1%から低下に転じる見込み。

 金融当局者の発言イベントはECBが23日まで、FRBが30日までの期間、金融政策関連の発言を手控えるブラックアウト期間に入っている。

 米国に対する信頼感の面では、米株式相場の再浮上が一つの手掛かりとなる。今晩の米企業決算ではドミノ・ピザなどが予定されているが、相場全体の地合いを左右する意味で、市場の関心は引き続き『AI関連株が自律反発できるかどうか』に集まりそうだ。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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