株安や中東情勢緊迫化に為替は反応薄、ポンドは政治関連の思惑で安い=ロンドン為替概況
株安や中東情勢緊迫化に為替は反応薄、ポンドは政治関連の思惑で安い=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル円やユーロドルなど主要通貨は方向感に欠ける取引となっている。市場全般を見渡すと、株式市場はAI関連銘柄を中心に調整圧力が継続、中東情勢が再び緊迫化していることで原油は上昇。そのなかで、米債利回りは低下している。しかし、ドル相場には特段の流れはでていない。ドル円は高市首相が「GPIFによる日本の金融資産への投資後押しする方策重要」としたことが円買い反応を誘ったが、続かず。関係者から日銀は7月会合で政策金利を1.0%に据え置く可能性が高い、成長率見通しを引き上げる公算大などの発言が報じられたが、円売りの動きも限定的だった。ドル円は162円台前半から半ば、ユーロドルは1.14台前半から半ばにかけての狭いレンジ取引に終始している。その中で、ポンド安が際立っている。ポンドドルは1.34台後半から前半へと下げている。今週は、英新政権の財務相人事で右派寄りのマフムード氏を指名するとの観測で英財政規律が守られるとして、ポンドが買われてきた。しかし、本日は労働党内の左派勢力からこの人事への反発が高まっているとの報道があり、ポンド売り方向に巻き返されている。
ドル円は162円台前半での取引。東京午前の162.47付近を高値に、前日NY終値162.39を挟んだ揉み合いが続いたあと、ロンドン朝方には円買い反応がみられた。高市首相が「GPIFによる日本の金融資産への投資後押しする方策重要」との発言を受けて162.13付近まで下押しされる場面があった。しかし、その後は買い戻されている。今月の決定会合で日銀が政策金利を維持へ、との報道が円売りを誘った。しかし、ドル円は高値更新には至らず前日NY終値付近での揉み合いに戻っている。
ユーロドルは1.14台前半での取引。ロンドン朝方に1.1452付近まで買われたあとは、売りに押されている。足元では1.1425付近に安値を更新。ただ、値幅は25ポイント程度にとどまっている。ユーロ円は東京午後の185.96付近を高値に、足元では安値を185.49付近に更新している。ただ、値幅は38銭と限定的。対ポンドでユーロが買われており、ユーロの下落幅を抑制している。
ポンドドルは1.34台前半での取引。ロンドン朝方の1.3481付近を高値に売られており、足元では安値を1.3426付近に更新している。ポンド円も軟調。東京午前の218.95付近を高値に、足元では安値を218.01付近に更新。ユーロポンドは上昇。0.8486から0.8514へと買われている。ポンド売りの背景としては、新政権の財務相人事に関して、労働党内左派から反対する圧力がかかっていると報じられており、財政規律維持への疑問符が投げかけられているもよう。新政権は週明けにも発足する見込み。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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