ドル買い優勢 停戦延長もホルムズ海峡を巡る情勢は流動的=NY為替概況
ドル買い優勢 停戦延長もホルムズ海峡を巡る情勢は流動的=NY為替概況
きょうのNY為替市場、NY時間に入ってドル買いが優勢となり、ドル円も159.60円近辺まで一時上昇。序盤は159円台前半での上下動が続いていたが、前日はイランが和平協議に訪れず、バンス副大統領もパキスタンに向かわなかった。市場ではリスク回避の雰囲気も広がっていたが、その後にトランプ大統領が「協議が完了するまで」停戦を延長すると発表したことで、ひとまず懸念は後退している。
和平協議の見送りは驚きだったものの、停戦延長はある程度想定されていたシナリオではあった。市場も不安感は払しょくできないものの、落ち着いた反応となっていた。ただ、ホルムズ海峡を巡る情勢は流動的な中、原油の買い戻しと伴にドルも買いが優勢となった。
一方、全体的には様子見の雰囲気は継続。これ以上の状況悪化はないと見ているものの、着地点がなかなか見えない中で、動きも取りずらいようだ。ドル円も160円手前での推移が続いている。
ユーロドルは1.17ドルちょうど付近に下落。一方、ユーロ円はロンドン時間に187.35円近辺まで上昇していたが、186円台に伸び悩む展開。
ユーロは対ドルで過去1カ月間、G10通貨の中で2番目に良好なパフォーマンスを示しており、中東紛争によるエネルギーショックが欧州経済を圧迫し、ユーロを押し下げるとの見方に反して推移している。ユーロは概ね安定しており、ヘッジコストも4月初旬までに紛争前の水準へ戻っている。オプション市場での安定した価格と低ボラティリティの組み合わせが、ユーロの強気ポジションの需要を生んでいると指摘。
投資家はユーロの先行きに強気で、ユーロドルが1.20ドルまで上昇した場合に利益が出るオプションへの関心が再び高まっている。そのほか、一部のヘッジファンドもコールスプレッドなどの強気戦略を検討しているという。
ポンドドルは緩やかな売りに押され、1.35ドルちょうど付近に下落。4月に入ってからのリバウンド相場は継続しているものの、ここに来て上値が重くなってきている。100日線が1.34ドル台半ば、200日線が1.34ドル台前半に来ており、目先の上値メドとして意識される。一方、ポンド円は堅調な推移を続けており、215円台での推移となっている。
アナリストは、スターマー英首相が元駐米英国大使マンデルソン氏の任命を巡り辞任を求める声に直面している割には、ポンドは比較的底堅く推移していると指摘。予測サイトでは、スターマー首相が6月までに退任する確率が39%(12月時点では65%)まで低下しており、これがポンドをさらに売れない理由の1つかもしれないと述べている。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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