アジア株 香港株3日続落、米インフレ期待上昇で積極利下げ観測後退 政府閉鎖で米先行き懸念も
アジア株 香港株3日続落、米インフレ期待上昇で積極利下げ観測後退 政府閉鎖で米先行き懸念も
東京時間14:00現在
香港ハンセン指数 26643.33(-314.44 -1.17%)
中国上海総合指数 3882.78(休場)
台湾加権指数 27094.16(-117.79 -0.43%)
韓国総合株価指数 3549.21(休場)
豪ASX200指数 8943.70(-13.10 -0.15%)
インドSENSEX30種 82101.19(+174.44 +0.21%)
アジア株はまちまち。
休場明け香港株は1.17%安、3営業日続落。米積極利下げ期待後退で投資家心理が悪化している。香港は金融政策を米国に連動させているため、米利下げ期待後退で香港基準金利引き下げ期待も低下する。バイドゥや美団、JDドットコム、アリババなどハイテク関連が総じて下落。携程集団や安踏体育用品、サンズチャイナなど消費者サービス関連も下落している。
米政府機関閉鎖により雇用統計をはじめ金融政策を判断する上で重要な米経済統計の発表が延期となっている、あす予定されている新規失業保険申請件数も延期の見通し。閉鎖が続けば来週の消費者物価指数・生産者物価指数、小売売上高も延期になる可能性がある。そのためマーケットは7日に発表されたNY連銀インフレ期待を頼りにトレードするしかないだろう。
NY連銀調査の1年先のインフレ期待は9月に3.4%と前回3.2%から上昇、5カ月ぶり高水準となったことで米積極利下げ期待が後退している。3年先も3.0%と前回2.9%から上昇した。また、1年後の失業率が上昇しているとの見方も前月から高まっており、米経済の行きに対する懸念も広がりつつある。トランプ米大統領は政府閉鎖がこれ以上続けば連邦職員を大量解雇していくことを示唆している。

執筆者 : MINKABU PRESS
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