ドル円、クロス円は往って来い=東京為替概況
ドル円、クロス円は往って来い=東京為替概況
昨日米債利回り上昇などをきっかけとしたドル高と日本の政局混乱を警戒した円売りに148円94銭まで上昇後、148円割れまで調整が入り、その後少し戻して迎えた東京市場。148円30銭台でスタートし、少しもみ合った後、昨日報じられた麻生元首相が総裁選前倒しを求める意向を固めるとの記事が英語の速報として広まったことなどをきっかけに円売りとなり、148円92銭と前日の高値に近づくところまでドル高円安となった。
昼過ぎまで高値圏での推移が続いたが、石破首相と会談を行った植田日銀総裁が、具体的な内容はノーコメントとしながらも、為替の話も出たと発言したことなどを受けて円買いとなり、148円50銭前後を付けている。
クロス円も同様の動き。ユーロ円は172円70銭前後でスタート後、173円17銭まで上値を伸ばし、173円10銭前後でもみ合った後、172円70銭台を付けた。
昨日財政赤字懸念などに200円27銭を付ける動きから198円33銭までの大きな売りとなったポンド円は、198円70銭台でスタート後、199円07銭までと199円台を付けていたが、198円50銭割れと朝の水準を割り込んで下げており、ポンド安傾向が意識された。
ユーロドルは目立った動意なく1.16台前半でもみあい。昨日1.3530台から急落し、一時1.3340を付けたポンドドルは、1.3390台まで戻して朝の取引となっていたが、やや上値が重く午後に1.3350台を付けた。
MINKABUPRESS 山岡

執筆者 : MINKABU PRESS
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