円買い先行も続かず、英CPI受けたポンド高も一服 ドル円147円台半ば=ロンドン為替概況
円買い先行も続かず、英CPI受けたポンド高も一服 ドル円147円台半ば=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、リスク回避の円高が先行も値動きは続かず。昨日米株式市場でITハイテク株などが売られ、きょうの東京市場でも日経平均が下落した。世界経済の不透明感にともなうリスク回避の動きでドル円は147円台後半から前半へと一時下落。ポジション調整が入る面も指摘された。しかし、ロンドン時間に入ると円買いは一服し、147円台半ばへと買い戻されている。ユーロ円も171円台前半から172円手前へと買戻しが優勢。ポンド円は198円台後半から一時199円台半ばと本日の高値を更新する場面があった。ポンド相場にとっては日本時間午後3時発表の7月英消費者物価指数の上振れがポンド買いを誘う面もあった。ポンドドルは1.34台後半から一時1.35台乗せまで上昇した。ユーロドルは1.16台前半での揉み合いから、足元では半ばへと上昇。対ユーロでもポンド買いが先行したが、足元では値を戻している。ラガルドECB総裁からは米関税の影響で第2・第3四半期のユーロ圏成長が鈍化する見通しが示された。
ドル円147円台半ばでの取引。東京午前の147.82近辺を高値にその後は上値を抑えれている。ロンドン朝方には147.14近辺まで下落する場面があった。日経平均の大幅安や本邦長期債利回り上昇などリスク回避の動きとともに円買いが強まった。しかし、ロンドン時間に入ると下げは一服。147.60台まで戻した後は値動きが落ち着いた。
ユーロドルは1.16台前半での取引。東京昼にかけて1.1622付近まで軟化した。その後は下値が堅くなり、ロンドン午前には高値を1.1658付近に広げている。ただ、買いも続かず、1.1640台に落ち着いている。ユーロ円は東京早朝の172.06付近を高値に上値を抑えられている。ロンドン朝方には一時171.12近辺まで下落した。しかし、その後は買戻しが優勢となりロンドン序盤にかけて171.90付近まで反発。足元では171円台後半に落ち着いている。対ポンドではユーロ売りが先行も、足元では値を戻している。7月ユーロ圏消費者物価確報値は前年比+2.0%と速報値から変わらず。ラガルドECB総裁からは米関税の影響で第2・第3四半期のユーロ圏成長が鈍化する見通しが示された。
ポンドドルは1.34台後半での取引。東京昼にかけて1.3462近辺まで軟化したあとは、買い戻されている。日本時間午後3時に発表された7月英消費者物価指数が前年比+3.8%と前回+3.6%、市場予想+3.7%などを上回ったことがポンド買い反応を広げた。ロンドン序盤には高値を1.3509付近に伸ばしている。その後はやや上値を抑えられ、1.35台割れ水準で推移している。ポンド円は東京昼にかけての198.63近辺を安値に、ロンドン序盤にかけては高値を199.45近辺まで伸ばした。その後は再び上値を抑えられて199円台を割り込んでいる。ユーロポンドは売りが先行も、戻している。0.8609-0.8637レンジで下に往って来い。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
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