ドル円、145円台前半まで伸び悩む展開=NY為替
NY時間の終盤に入って、ドル円は145円台前半まで伸び悩む展開が見られている。本日の為替市場はドル高が優勢となり、ドル円も146円台回復を試す動きも見られたものの、NY時間に入ってドル安の流れに戻り、146円台は回復せずに伸び悩んでいる。
ドル高については、有事のドル高は後退しているものの、イスラエル、イランの停戦により、市場心理が月末の資金フローや今後発表の米経済指標に移っており、本日はドルショートの巻き戻しを活発化させていた模様。
ただ、オプション市場では、依然としてドルに対する弱気なセンチメントが継続しており、ドル安をヘッジしたポジションの構築が続いている。ストラテジストも、9月の利下げ期待を背景にドル安基調は続くとの見解を示しており、一部で期待されている7月利下げの可能性はさすがに小さいものの、秋以降は利下げ再開の見方は根強い。
ドル安志向は依然として根強いようだが、現在米上院で審議されている大型減税・歳出法案に伴う財政赤字への懸念、なお決着が見えていない貿易協議、そして今後発表される米経済指標が弱い可能性もドル安要因として警戒されるようだ。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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