ドル円軟調、前日に広がった期待感は失望に変わる=東京為替前場概況
東京午前のドル円は143.44円付近まで下落。米国際貿易裁判所がトランプ関税の一部差し止めを命じたことで昨日は円売りが強まったが、この命令に対してトランプ米政権が控訴し、米高裁がトランプ関税の当面の効力を認めたことから失望感が広がっている。5月の東京消費者物価指数(CPI)で、生鮮食品を除くコア前年比が+3.6%まで加速し、2023年以来の高い伸びとなったことも円高要因。日銀の追加利上げ観測が高まっている。
ただ、下げ一服後のドル円は143円後半まで戻している。対主要通貨でドル買いが優勢となっていることがドル円を下支え。
クロス円は軟調。ユーロ円は163.27円付近、ポンド円は193.76円付近、豪ドル円は92.39円付近まで下落。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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