ECB、不透明なインフレ見通しで利下げに慎重なトーンも要する=NY為替
きょうのユーロドルは戻り売りに押されており、一時1.12ドル台まで値を落とす場面が見られた。ただ、ユーロドルは買われ過ぎ感も出ており、調整の動きが出ているとも言える。上昇トレンドに変化はない。
今週はECB理事会が予定されており、市場は利下げを確実視している。ただ、アナリストは、インフレ見通しが不透明な中、ECBは今後、利下げに慎重を要すると見ていると指摘している。今週の理事会は利下げが見込まれるが、ECBは貿易と地政学的不確実性の高まりの中で、今後の慎重姿勢を打ち出す可能性も高いという。
ただ、ドイツの財政刺激策による景気浮揚効果が出る前に、トランプ関税による需要と成長への打撃が顕在化するため、今回の利下げ後もさらに2回の利下げがあり、中銀預金金利は1.75%まで引き下げられると予想しているとも述べている。
EUR/USD 1.1306 EUR/JPY 161.66 EUR/GBP 0.8542
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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