【海外市場の注目ポイント】米中貿易協議

　きょうから英ロンドンで米中貿易協議が再開する。グリア米通商代表部（ＵＳＴＲ）代表は５月末に「中国がスイス・ジュネーブでの合意の履行を先送りしていることは全く容認できず、対処が必要だ」、「中国は重要鉱物やレアアース（希土類）磁石などの輸出の鈍化、抑制を周知の通り続けている」と非難していた。しかし、５日にトランプ米大統領と習近平・中国国家主席の電話会談が行われたあと、トランプ米大統領は「レアアースに関する疑問は解消されるはずである」との見解を示していた。今回の協議で中国が対米レアアース輸出の加速に前向きな姿勢を見せるようであれば、米中貿易摩擦の激化による米国の景気先行き懸念が後退し、ドルが買われる可能性がある。
　
MINKABU PRESS