英中銀総裁、関税引き上げは世界経済に相当な脅威=NY為替
本日はベイリー英中銀総裁ほか複数の英中銀委員が議会証言を行っていたが、ベイリー総裁は「トランプ大統領の関税政策による英経済、そして世界経済に対するリスクは相当なものだ」と述べた。
トランプ大統領の姿勢は、第二次世界大戦後、世界恐慌の再来を避けるために発足したIMFと世界銀行から米国が脱退するのではないかという憶測を呼んでいる。それについてベイリー総裁は「それは世界にとって非常に有害なことだ」と述べている。
貿易不均衡は問題で、中国など一部の経済国は大幅な黒字である一方、米国や英国は大幅な赤字となっている。それについてベイリー総裁は「中国はなぜ内需がこれほど弱いのかという疑問に答えなければならない。ドイツも同じ問題を抱えているが、この24時間の間にドイツはかなり過激なことをした」と述べた。
ただ総裁は、「こうした問題は関税ではなく交渉によって解決する方が世界の成長にとって望ましい」と述べた。「これらの問題を解決する場は多国間のフォーラムだ」とも付け加えている。
本日のポンドは対ドルで買いが優勢となっており、ポンドドルは1.28ドル台後半まで上昇している。一方、円高も続いており、ポンド円は互いに相殺しあって、191円台での上下動に終始している。
GBP/JPY 191.81 USD/JPY 148.87 GBP/USD 1.2885
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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