ドル円、一時148円台前半まで下げ幅拡大=NY為替序盤
きょうの為替市場、前日のトランプ大統領の通貨安けん制発言などで、ドル円は148円台前半まで下げ幅を拡大している。ロンドン時間には一旦149円台に買い戻されていたが、NY時間にかけて再び下値を試す動きが出ている。本日も軟調な雰囲気が広がる中、為替市場はドル安・円高の動きが出ている。
下値では円ロングの調整も入っている模様で買いオーダーも観測されていたようだが、直近安値の148.60円をブレイクしたことで、買いオーダーも一旦後退したようだ。
トランプ大統領の円安けん制発言だが、輸入インフレ絡みで、現在の円安を問題視している日本の当局と方向感は同じではある。その意味でも今月19日の日銀決定会合は注目される。いまのところ短期金融市場では据え置きが有力視されているようで5月を本命視している。
しかし、来週10日に1月の毎月勤労統計が発表され、実質賃金などが発表されるが、海外勢からは、内容次第では3月の早期利上げ観測が浮上する可能性は否定できないとの声もあるようだ。また、明日5日は内田副総裁の講演が予定されており、こちらも注目される。
そのような中、ドル円は情勢次第ではフィボナッチ水準が控える147円付近までの下落も想定されるとの見方も出ている。また、市場では相次ぐ弱い米経済指標とトランプ関税で、米経済の先行き不透明感が強まっており、短期金融市場ではFRBの年内3回の利下げ期待が復活している。
なお、日本時間0時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。
4日(火)
148.30(6.9億ドル)
6日(木)
148.00(7.0億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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