ユーロドル1.07ドル台前半に伸び悩む 仏選挙にユーロは落ち着いた反応=NY為替
NY時間に入ってドル買いが優勢となる中、ユーロドルは伸び悩む展開が見られている。ロンドン時間の早朝に一時1.07ドル台後半まで上昇したものの、1.07ドル台前半に伸び悩む動き。
日曜日に行われたフランス下院の第1回目の選挙は予想取りにルペン氏率いる右派の国民連合(RN)が33.2%の得票率で第1党となった。左派連合の新人民戦線(NFP)が28.15%と続き、マクロン大統領の与党連合は21%で3位に留まった。
ユーロは落ち着いた反応を示している。世論調査から大きく外れておらず、一部にはRNがもっと獲得するのではとも見られていた。左派のNFPとマクロン大統領の与党連合が7月7日の第2回目の投票を前に、RNの政権奪取の阻止に向けて選挙協力を検討しているとの報道もあり、RNが過半数を獲得する可能性は低いのではとも見られているようだ。
ただ、米大手銀のアナリストは「フランスの政治的安定は、第1回目の選挙を見る限り、選挙後も政治的に不安定なままであることを示唆している」と指摘。「欧州大陸にとって重要な時期に、政策の可視性が非常に限られ、欧州の影響力は大きく失われるだろう」とも付け加えた。
EUR/USD 1.0731 EUR/JPY 173.29 EUR/GBP 0.8480
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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