ドル円、下げ渋るも一時152円台に下落 ドルは再び上値の重い展開=NY為替概況
ドル円、下げ渋るも一時152円台に下落 ドルは再び上値の重い展開=NY為替概況
きょうのNY為替市場、ドル円は一時152円台に下落したものの、終盤に下げ渋った。前日のドル買い戻しは一服し、ドルは再び上値の重い展開が見られている。前日に154円台まで買い戻されていたが、上値を抑えられている状況。
明日につなぎ予算の期限を前に、米国土安全保障省(DHS)の予算を巡って米議会が再び緊張しており、米政府機関の再閉鎖のリスクが高まっている。そのほか、イラン情勢の緊張が再燃。トランプ大統領は民主党と合意できるとの見通しを示していたが、市場は警戒感をもって見ている。
ストラテジストからは「ドルの弱気トレンドに現時点でほとんど誰も逆らおうとしない。前日のベッセント財務長官の発言は一時的に和らげたに過ぎず、年初からの一連の出来事がドルに対する何らかの再評価を引き起こしている」との声も出ていた。米財政赤字、制裁リスク、貿易摩擦に加え、金などの他の準備資産への分散投資加速が、ドルへの圧力となっている模様。
ユーロドルはNY時間に入って上下動。1.19ドル台前半まで一時下落したものの、後半にはその下げを戻す展開。今週は節目の1.20ドルを一時回復していたが、上値を維持できていない。専らドルの材料に左右される展開で、今週のベッセント財務長官の発言以降、ドルに買い戻しが出ていることから、ユーロドルは伸び悩む展開が見られている。一方、ユーロ円はNY時間に入って売りが強まり、一時182円台前半に下落。21日線の下での推移が続いており、一旦調整モードに入った気配も出ている。
それでもユーロの上値期待は強く、1.20ドルは通過点との見方は少なくない。そのような中でエコノミストからは、ユーロはECB警戒し始める水準に近づいているとの声が出ている。ユーロドルが1.23ドル前後を上回る水準になれば、ECBから口先介入が相次ぐ可能性があるという。
同エコノミストは、ユーロドルの適正価値を1.12ドルか1.13ドル近辺と見ており、上下10%のバンドがECBの許容範囲内と考えているという。計算上は1.23-1.24ドルだが、1.22ドルか1.23ドルを超えて来るようであれば、インフレへの影響を理由にECBは懸念を高めるだろうと述べている。
ポンドドルも上下動。一旦1.37ドル台半ばに下落していたものの、後半に下げ渋る展開。ポンド円も210円台前半まで下落後、211円台半ばに戻した。
エコノミストが、「ポンドはかなり過大評価されているように見える、特にドルに対してそうだ」と会議で述べた。ポンドはもっと脆弱で、経済的または政治的ショックが発生した場合には下落する可能性があるという。
5月に予定されている地方選挙は、市場が選挙結果を不利と受け止めた場合、ポンド安のきっかけとなる可能性があるとも指摘。ポンドドルは1.20ドルから1.25ドルの範囲まで下落する可能性があるとも述べている。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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