ドルは息切れか 景気減速やリスク志向などで=NY為替
きょうのNY為替市場、ドルは対円では買戻しが続いている半面、ユーロやポンドには売りが優勢となっており、全体的なドル売りの流れは続いている。そのような中で一部からは、ドルに息切れの兆候が出ているのではとの指摘が出ている。背景として米経済の減速や、株高などのリスク志向の高まり、そして日本や中国による自国通貨安の抑制策を挙げた。
過去1年間の大半でドルは、FRBの金融政策の見通しの変化に敏感に反応してきた。しかし、FRBが利上げに追い込まれるような予想外のシナリオが現実味を帯びない限り、追加利上げを織り込む余地はあまりないと指摘。
今週は米消費者物価指数(CPI)や小売売上高、鉱工業生産の発表が注目イベントだが、これら指標が予想外に弱かった場合、FRBの利下げ期待が再び手掛かりとなり、ドルはより困難な状況に置かれる可能性があるという。
USD/JPY 156.21 EUR/USD 1.0787 GBP/USD 1.2556
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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